群馬県在住でジャマイカの物産を売っている双子のお父さん


写真:Mr.Dean Jackson ディーン・ジャクソンさん

―2007年3月、なんとなく日本に来てしまった。
ディーンさんは、日本車以外、日本に興味をもっていなかった。ジャマイカの叔父さんが車の会社をしていて、そこでセールスマンをしていた。で、たまたま従弟が日本で英語の先生をするから「一緒に来ないか」との誘いに深く考えもせずに来てしまった。「その従弟は滞在1年でジャマイカに戻ったけれど、自分が残ってしまった。ハハハ」

今でも日本に住んでいる一番の理由は、家族をもったことだろう。奥さんとは“Coco Winery”という足利であったワインフェスティバルで出会ったそうだ。当時、とても目をひいたアフロヘアーだった彼女とは、互いに共通の友人がいたりして、話があいつきあうようになったとか。で、現在は「双子のJahJahTwins がいる」。日本とジャマイカの子という意味と神の双子の意味ももつ。
IRIE876という会社を設立して、ジャマイカの雑貨、缶づめ、ジャム、コーヒーなどをネット販売している。

日本に住んで、疑問に思う事は?「どんな事でも、厳密に規則が決められていて、しかも書類に書いてない点にも細かくいろいろ求められる。例えば家を借りるとき、大家さんは、外国人とわかると、貸してくれないんだ。こんなの他の国だったら訴訟問題になる事だよ。それといつも、思うのは、女性はもっと尊敬されていいと思うよ。子持ちのお母さんが就職しにくいことや会社でも高い地位になかなかつけない事など」
で、今まで体験したことで一番嫌だったことは「狭い場所で車を駐車した時の事。隣に停めた日本人がスゴク変な形で停めたので、彼の車のサイドミラーをちょっとかすってしまった。それも意図的ではなかったよ。それなのに彼は保険会社に「首を負傷した」と告げたこと」。どこの国にもわけのわからない人がいるかもしれないけれどねと言った後で、日本で心うたれた事はと言えば、「2011年の大地震の時だね。食料、ガソリンが不足している状態で、整然と並び、自分の順番を待つ忍耐強さ。他の国だったら、きっと暴動が起きていただろうね」と真面目な顔で応えた。
楽しい事もたくさんあった。だから12年も住んでいる。「やっぱり、妻との出会い!、双子が生まれたこと。お花見をしたときの感激。そして家族で沖縄旅行をしたとき」

日本でビジネスを続けていく上でいろんなむずかしい事を体験した。「日本の会社と商売をする際には、まず関係を築くのがむずかしい。小さい会社となかなか取り引きをしたがらないという事。小さいからというだけで、取り引きを開始できない。歴史のある大会社と取り引きしたいという」とひとつひとつの質問に丁寧に応えてくれた。在日ジャマイカンの間でも“He is cool”といわれている。

「物事をあんまりシリアスにとらないで、イージーゴーイングなジャマイカンのライフスタイルが恋しいこともあるよ」
ディーンさんは「ヤキトリが好き、ラーメンは濃いクリーミーなスープがいいね」
ボクの夢は「ジャマイカン産物を日本で広めること。その先は、アジアの市場にも広げていきたい。ジャマイカを代表してジャマイカ製の物産を広げたいんだ」

コンタクト

ジャマイカ産の中でベストセラーは、グレースのアキ缶、ジャーク・シーズ二ング、レゲエ絵文字もラインで人気。
コンタクト先:
IRIE876
ja@irie876
Instagram:irie876
FB:irie876.com
Twitter:irie876japan
Tel:090-8072-2409


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