No.3 NISHIDA GYMNASTICS主宰


Mr.Shin Nishida 西田慎さん

西田さんの夢「2020年東京オリンピックに西田ジムの生徒をだしたい」。
背筋がピンと伸びていて優しい笑顔。37才の元JICA隊員、西田慎さんは、
2004年からJICAの隊員としてジャマイカの体操協会に派遣されたのが始まり。
それからずっとジャマイカに住んで、2008年、体操教室を設立。
現在100人以上の生徒をかかえ、子供たちを中心に体操を教えている。
京都教育大学教育学部体育学科卒。2002年全日本インカレ出場。
「まず規律がゼロの子供たちに、体操を教える前に教える事はたくさんあった。
例えば、教室には、時間どおりに来るんだよ」と。
喜怒哀楽をもろに表す、子供たちに最初は手を焼いたけれど、
根気強く接して、マナーがよくなった子は、かならず褒めた。
生徒は1歳から56歳の体力作りのおじさんまで。
育てるのは子供たちばかりではない。コーチの育成にも力を注いだ。

「大人のコーチたちもよく遅刻するので、学期中、遅刻がなかったらボーナスを支給する」とか
西田さんのチャレンジの日々は続いた。
日本人の助手はいない。彼の教室は、
「一言で言うと体の動かし方を学ぶ」ためのレッスンなのだそうだ。
体の動かし方を教えて筋肉に覚えさせる。動かし方がわかるからスポーツが楽しくなる。
主宰者としての最大の喜びは「できなかった子ができるようになること」。
子供にも大人にとっても成功体験は自信につながる。
西田さんが心がけている事は、伸び悩んでいる子供を見放すのではなく、
続ける事に意義をみいだし、常に励ますのだ。
練習の積み重ねは、裏切らない。正しく指導をしないとダメなので
コーチ陣を鍛える事も常に真剣だ。

「一番の苦労は?」と聞いたら「お金」と即答。
借りていたレッスンスタジオの家賃が月に30万円。
それも払えなくて日本にいる両親にSOSを発信したこともあった。
2016年、日本の企業丸紅が器具を寄付してくれ、
日本の体操仲間、現地の日本人の友人たちが遠征の援助などしてくれた時は、本当にありがたかったそうだ。
設立当初は、ジムの片隅に寝起きして、自分の食費も毎日きりつめて、
いかにしてジムの存続ができるかを考え続けていた。
しかし、2018年に新体育館を建設し、成長したコーチ・選手たちの姿を見て「やりきった感」もある、
この頃だそうだ。
ワシントン通りにある西田ジムに行く時、タクシーに乗った。
タクシードライバーは「ニシダ、ナフ・リスペクト」と、長年ジムを続けてきた彼を称えて言った。
新しく建設された西田ジム新体育館は、現在Shortwood Primaryという学校内にあり、
午前中は貧困層の子供たちが通い、午後は通常授業を行っている。
今後、10年20年とジャマイカの子供たちが夢を追いつづける場所、
そんな西田ジムになってほしい。そして、いつの日か西田ジムからオリンピック選手を輩出する。
というのが、西田氏の今の願いだ。

WWW.NGJAMAICA.COMこのホームページには、
コーチのメッセージとともに子供たちが、楽しんで体操をやっているようすが、いきいき写しだされている。

NISHIDA GYMNASTICS

住所:77 SHORTWOOD ROAD. KINGSTON 8, SHORTWOOD PRACTICING INFANT PRIMARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL JAMAICA W.I
Cell/Whatsapp: 1(876) 582-8160 – Cell: 1(876) 352-0520 or Office: 1(876) 631-7249
Email:nishida_gymnastics@outlook.com
費用:3ヶ月単位で、J$9,500/週1回、14:00~21:00 休・日曜日


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