どうやってレースを楽しむ?レゲエ・マラソンのコース

posted: 2018-08-27

―暑さ対策をお忘れなく―

 ボブ・マーレーの“Jamming”に後押しされ、レースのスタート!数百メートル走りだすと、一気に静かな暗闇に包まれます。最初の約1km弱まではほぼ街灯がないため、想像以上に真っ暗。さらに、でこぼこな道、スタート後間もなくは人も多く、自分のペースを掴むのにいつも以上に時間がかかるかもしれません。
 6:00AM過ぎから徐々に明るくなっていく空。スタート時は満点の星が輝いていた黒い空が朝焼けで染まっていく景色は、走りながらでもうっとりしてしまうほど。同時に、ハーフ、フルマラソンランナーはここからが勝負。あっという間に太陽は空高く昇り、ジリジリと照り付けてきます。コース内に陰になるところはほとんどなく、常に日射しの中を走り続けることに。暑さとの闘いです。湿度もそれなりにあるため、暑さ対策&こまめな水分補給をお忘れなく!
 レゲエ・マラソンのスタート時の平均気温は例年20~25℃ですが、日が昇り太陽が照りつけるようになると、30℃程になります。コースは通しでフラットです。

―レゲエあってこその、レゲエ・マラソン―


 レゲエなくしてレゲエ・マラソンなし!スタート前、スタート時とレゲエのリズムに包まれながら走り出せば、コース内に溢れているレゲエはもはや、ランナーの心地よい応援BGMになっているはず。スチールパンの生演奏の前では、思わず走る足を止め、ほんの数分間だけダンサーに変身するランナーもちらほら。所々に設置されたサウンド・システムから流れる爆音レゲエ音楽に気分も上がり、つい口ずさんでしまうほど。
 数年前のレゲエ・マラソンのコース内にて。ハーフの折り返し地点を過ぎた辺り、ちょうど。暑い。。辛いなぁ、、と思いながら走っていたそのときでした。後ろから大きな声で歌いながら近付いてくるランナーの気配。私の隣に並び、「Are you enjoying the race and music?(レース、楽しんでる?)」と聞いてきた彼。私は「Yes, but it’s tough… Too hot and humid!!!(もちろん、でも暑すぎて辛さがピークなの!)」とつい本音が出てしまい…。すると、すかさず「Can I share your road?(ちょっと一緒に走らない?)」と歌いながら尋ねてきた彼。私は「Yes, Sir!(もちろんですとも!)」と返すと同時に、自然と足取りが軽くなっていたから不思議なものです。彼は再び大きな声で歌い始め、私を追い抜いて行きました。レゲエ(歌声)とランナーのエネルギーに後押しされた瞬間でした。

―背中を押すボブ・マーレーの格言―


 レゲエ・マラソンの楽しみは、耳で聴くレゲエだけではありません。レース中、ランナーの背中を押してくれるもうひとつの「レゲエ」が、Bob’s Wisdom。その名の通り、ボブ・マーレーの格言がコース内に設置されているのです。目に入ってくるフレーズの数々は、ランナーの心を刺激&後押しします。
「C’mon and smile, You’re in Jamaica.」や「Sun is shining, the weather is sweet yeah, Make you wanna move your dancing feet now.」など、ふと笑顔になってしまうものも。ちなみに、私の一番のお気に入りのBob’s Wisdomは、「Pain is Temporary, Pride is Forever.(痛みは一瞬。誇りは一生)」。私はこのフレーズを見ると、新しいエネルギーが吹きこまれるかのように鼓舞され、同時に、だから走ることを止められないのだと、走りながらにして、しみじみ感じてしまうのです。
 「BOB’s MILE」が目に入ってきたら、いよいよゴールまであと1マイル(ハーフとフルマラソンランナー)。満点の星空、心身に染みわたるレゲエのリズム、朝焼けの空、照りつける太陽、カリブ海の風…ジャマイカならではの空気を感じながら走るレゲエ・マラソンのコースもあと残りわずか。フィニッシュ・ラインの先には、白浜のビーチとレッド・ストライプやココナッツジュース、そして、輝くメダルが待っています!