わたしの一品

Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas  チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ

神父(Farther)だった頃のBishop Mac。左隣は私の母。右1人目が私の父。

St.Andrew Halls delight セント・アンドリュー ホールズ・デライト

Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas

This is the first installment in this new series which is aimed at introducing Japanese to “Soul Foods” of Jamaica, which many of us have never experienced but they are really worth trying.

Burchell Alexander McPherson (affectionately called Bishop Mac or Bishop Burchell) is one of Jamaica’s three Roman Catholic Bishops. He heads the Montego Bay Diocese. Bishop Mac is from humble beginnings and is the first Jamaican of a working class background to become a Roman Catholic Bishop in Jamaica. As a very close family friend, Bishop Mac is like an uncle to me.

As a child, Bishop Mac was born and raised in a small farming community called Halls Delight nestled in the Blue Mountains. Halls delight located about 7 km from the World’s famous Mavis Bank Blue Mountain Coffee Factory, is one of the main bread baskets of Kingston. Halls Delight is a very close community in East Rural St. Andrew. The people there are very friendly, warm, caring, kind, and love to open their homes to everyone – even people they do not know. This was especially true when Bishop Mac was a child.

In our conversation, Bishop Mac had fond memories of many of the delicious foods and fruits he grew up on such as “Callaloo or Ackee and Saltfish.” In the summer Jamaicans often skip meals because of mangoes. Bishop Burchell’s favourites were Stringy, Blackey, Number 11 and “Sweetie Come Brush Mi.”

But of all the finger-licking delicious meals and fruits Bishop Mac enjoyed in his childhood days, there was nothing to him like his Mama’s charcoal cooked “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas” dinner. He loved this dish so much that it was a repeat dinner two or three times every week.

Perhaps the thing which made this meal soooo special for him was the fact that everything, except the rice, came off their land and he helped to grow them. Additionally, although Red (Kidney) Beans were the most commonly used beans in the Rice and Peas, the beans changed with the season. Depending on the time of year the Rice and Peas would be cooked with either green or dried Gungo (Pigeon or Congo) Peas.

In Halls Delight, the wood fire meals are extremely delicious because the woods used are naturally flavourful. The fume from the wood helps to enhance the flavour of the pot. He has fond memories of him and his friends often getting provisions from their land and putting money together to get what they needed to “run boats (cook lunch)” of “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas.”

To this very day, Bishop Mac still delights in a hearty serving of “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas.” He said, “If you come to Jamaica, you must visit Halls Delight and try my favourite dish. The people of my hometown are very welcoming (hospitable) and will delight in making you my favourite dish on a wood fire. Even better, if you spend a few days or a week with a family to enjoy the real Jamaican “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas.” Only from Halls Delight.” – I am sure other Jamaicans will say their local “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas” is the best.

That said, Bishop Mac is an excellent cook and he knows delicious foods. When you get to Montego Bay, be sure to visit Bishop Mac. Also, no trip to Jamaica is complete unless you try Jamaican “Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas.” You can enjoy it at many of the local eateries.

Interviewed & Written by Radcliffe Lennox
Translated by Shiho Owada

Brown-Stewed Chicken with Rice and Peas is the real Jamaican soul food

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チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ

ジャマイカのソウルフードを日本の皆さんに紹介する新シリーズの第一弾です。

ジャマイカにいる3人のローマ・カトリック司教の一人であるバーチェル・アレキサンダー・マクファーソン(愛称:ビショップ・マック、ビショップ・バーチェル)。彼はモンテゴベイ教区を率いています。ビショップ・マックは、貧しい家の出であり、ジャマイカでローマ・カトリックの司教になった最初の労働者階級のジャマイカ人です。私の家族ぐるみの非常に親しい友人として、ビショップ・マックは私にとって叔父のような存在です。

子供の頃、ビショップ・マックはブルーマウンテンに位置するホールズ・デライト(Halls Delight)と呼ばれる小さな農業コミュニティで生まれ育ちました。ホールズ・デライトは、世界的に有名なメイビスバンク・ブルーマウンテンコーヒー工場から約7キロに位置しており、ジャマイカの首都キングストンの台所を潤す主な農産物生産地のひとつです。ホールズ・デライトは、住人の距離が近く皆が皆を知っています。人々はとてもフレンドリーで、暖かく、思いやりがあり、親切で、誰にでも家を開放するのが大好きです。ビショップ・マックが子供の頃は特にそうでした。

私とビショップ・マックは、”カラルーやアキー、塩タラ”など、彼が育ったおいしい食べ物や果物の多くの思い出を語りました。夏になるとジャマイカ人はマンゴーのせいで食事を抜くことが多いです。ビショップ・マックのお気に入りのマンゴーの品種は ストリンジー、ブラッキー、ナンバー11と “スウィーティー・カム・ブラッシュ・ミ (ジャマイカ英語の品種名:甘すぎて水を飲まなければ次の一口が食べられない)”でした。

しかし、ビショップ・マックが子供の頃の食べものの中のだんとつ一位、指までしゃぶりつくした料理は、ママの炭火で煮込んだ「チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ(豆ごはん)」でした。彼はそれが好きすぎたので毎週2~3回この料理が食卓に上がりました。

彼にとってこの料理を特別なものにしたのは、お米以外はすべて自分たちの土地で作られたもので、彼が栽培を手伝ったからかもしれません。また、ライスアンドピーズに使われるのは、紅い豆(キドニービーン)が一般的でしたが、季節によって豆の種類は変わってきます。時期によって、ライスアンドピーズの豆は緑の豆や乾燥したグング豆(ピジョン又はコンゴ豆ともいう)になることもありました。
ホールズ・デライトでは、薪を使った料理がとても美味しいです。薪から出る蒸気や香ばしい匂いが鍋の風味を引き立ててくれます。彼は、友人たちと、”チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ” を皆で一緒にお昼ごはんを作る食料調達のためにお金を貯めていたという楽しい思い出を話してくれました。

今でもビショップ・マックは”チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ “が大好きです。彼いわく「ジャマイカに来たらホールズ・デライトに行って、私の好きな料理を食べてみてください。故郷の人々はとても歓迎してくれ、薪ストーブの上で私のお気に入りの料理を作ってくれるでしょう。本場ジャマイカの “チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ”をあなたの家族と一緒に数日から一週間かけて楽しめば、さらに良いです。ホールズ・デライト(Halls Delight)のものだけです。」とのことです。 ですが、他エリアのジャマイカ人もきっと各々地元の “チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ “が最高だと言うはずです。私もキングストン出身でホールズ・デライトのものは知りませんが、ママの作った「チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ(豆ごはん)」がベストだと思っています。

とはいえ、ビショップ・マックは料理上手で、舌が肥えているので美味しい料理をよく知っています。モンテゴ・ベイに行ったら、ビショップ・マックを必ず訪ねてください。また、ジャマイカの旅はジャマイカの “チキンのブラウンシチューとライスアンドピーズ “を食べない限り終われません。ジャマイカ全島の多くの飲食店で食べられます。

ビショップ・マックは世界で最も貧しい18カ国の人々へ食料品を届ける団体”Food For The Poor”をジャマイカに導入し、役員も兼ねています。宗派問わず様々な人々と交流を持ち情熱を持って社会に貢献しています。

文章 ラドクリフ レノックス
翻訳 大和田志保

日本でのつくりかた

ライスアンドピーズ

材料(3人分)
  • 1 米

    5合

  • 2 キドニービーンズ

    1缶

  • 3 ココナッツミルク

    1缶

  • 4 青ネギ

    2~3本

  • 5 水

    適量

  • 6 塩

    適量

  • 7 ジンジャーパウダー

    お好みで

  • 8 ピメント(オールスパイス)

    少量

  • 9 タイム

    少量

  • 10 スコッチボネット(なければハバネロ)

    微量

1

あらかじめ2~10までを鍋に入れて一度圧力をかけておく

2

ダッチポットまたは土鍋に入れた米に1を入れ沸騰させる

3

ある程度水分がなくなったら蓋をする

4

焦げた匂いがしてきたら火をとめ15~30分程蒸らしてできあがり

おいしく作るコツ

家庭用の炊飯器では出来上がりのご飯に芯が残る場合があります。あればダッチポットまたは土鍋で作ると美味しく作れます。米の種類は何でも。

チキンのブラウンシチュー

材料(3人分)
  • 1 骨付き鶏肉

    400g

  • 2 じゃがいも

    2ヶ

  • 3 にんじん

    1本

  • 4 玉ねぎ

    1/2個

  • 5 青ネギ

    2本

  • 6 塩

    適量

  • 7 中国醤油

    少量

  • 8 ピメント(オールスパイス)

    少量

  • 9 タイム

    少量

  • 10 スコッチボネット(なければハバネロ)

    微量

1

鶏肉はレモンジュースまたは酢で洗って臭みをとっておく。野菜は全てカット(小さくカットすると料理時間が短縮できます。)

2

全ての材料をボールに入れて混ぜ込む。

3

1時間以上~半日程漬け込んで味を浸み込ませる。

4

ボールから鶏肉を取り出し、サラダ油をひいた鍋でキツネ色になるまで焼く

5

鶏肉によく色がついたら残りのボールの中身を鍋に入れ火を通す。玉ねぎが透けてきたらお湯を適量(分量外)入れる。

6

蓋をして材料に火が通ったら蓋をとる。水分を飛ばし全体的にとろみがついてきたらできあがり

おいしく作るコツ

醤油は塩辛くない中国醤油(Black Soy Sauce)を使います。輸入雑貨店で購入できます。タイムとピメントは少量で十分です。スコッチボネットは風味付けで使います。コクが欲しい場合は出来上がる少し前にココナッツミルクを入れるとよい。

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